AI時代のプロダクトマネージャー 07|もう PRD は書かない――あなたが出すのは三つの作品
まず、採用の側で何が変わっているかを見てほしい。
2026 年にプロダクトマネージャーを採るとき、少なからぬチームの基準がそっと入れ替わった――手元に本当に公開された一つのプロダクト機能があり、当初どうやって「うまくできたかどうか」を定義したかをきちんと語れる人が、強い候補者とみなされる。一方で、かつての「PRD がきれいに書ける、資格を持っている、看板を回した経験がある」は、むしろ後ろに回されるようになった。採用にあたる人ははっきりこう言う――資格や MBA はシグナルであって、「この人はモノを作り上げられる」という証明では決してない。見るべきは、その人がどんなプロダクトを自分のものにしてきたか、どんな決定を下してきたか、だ。
第一回で、私は一つのフックを残しておいた。AI に引き取られる仕事のうち、PRD を書くこととプロトタイプを描くことが最前列に並ぶ、と。引き取られるということは、一つのことを意味する――これらはもうあなたの成果物ではない、ということだ。AI が数分で生成できる PRD は、あなたについて何も証明しない。では AI 時代の PM は、いったい何で自分を証明するのか。三つの作品だ。
一、開いて、クリックできる一つのプロダクト
一つめは、相手がリンクを開いて、本当にクリックして使えるものだ。それを説明する文書を出すのではなく、それ自体を出す。
これはまさに、前回の言出法随があなたに与えてくれるものだ。あなたはコードを書けなくても、作りたいものを言葉にして AI に作らせ、誰でもアクセスできる URL にデプロイできる。たとえそれが、自分自身の具体的な困りごとを一つ解決するだけの小さなツールであっても、動いて、使えて、誰かがクリックするなら、十ページの PRD よりよほど説得力がある。
それを作り上げ、アクセスできるアドレスに掛ける――この一つで完成だ。面接で送るのは添付ファイルではなく、一本のリンクだ。
二、本物の数字を伴う一篇の振り返り
二つめは、「あなたが何をして、結果がどれだけ変わったか」をはっきり語る振り返りだ。鍵はあの数字にある。
「私は XX 機能を主導し、ユーザー体験を向上させた」とは書かない――こんな一文は誰でも書けるし、何も証明しない。こう書く――「このオンボーディングを公開したあと、新規ユーザーの初週リテンションが 35% から 47% になった」「この変更で、入口が見つからないという類の問い合わせが半分に減った」。本物の、変化の前後の数字に、当初なぜそう判断したのか、どこで判断を誤り、どう調整したのかを添える――それはどんな形容詞よりも重みがある。
目を見張る数字がなくても構わない。「この機能は公開して二週間、誰も使わなかったので、私たちは切った。振り返ると、その理由は……」――これも同じく良い作品だ。あなたが本物のフィードバックを見ることができ、判断の誤りを認める勇気があり、どう正すかを知っていることを証明するからだ。
三、自分で書いた一式の eval
三つめは、あなたが「何をもって、うまくできたとするか」をどう定義し、それをどう検証するか、だ。
これがいちばん希少で、いちばんあなたを他人から分けるものだ。同じく一つの AI カスタマーサポートを作るのでも、「動けばいい」を出す人がいる一方で、自分で書いた一式の検証基準を出せる人がいる――どの類の質問は必ず正しく答えなければならないか、どんな回答を合格とみなすか、誤答をどう数えるか、公開後は毎週どうやって回帰テストを通すか。この一式こそが eval だ――あなたの「良い」の定義が、繰り返し検証できる基準へと落とし込まれている。
2026 年の採用では、「公開された一つの機能 + 本物の一式の eval というストーリー」が、強い候補者の標準装備になりつつある。それが証明するのは、あなたがある特定のツールを使えるということだけではない。さらに、あなたの心の中に「良し悪し」を測る一本のものさしがあり、しかもそのものさしが他人の目に耐えるものだ、ということだ。この一つは、後の数回で専門的に展開していく硬いスキルだが、ここではまず、それがあなたの三つめの作品だということを知っておいてほしい。
今日できることが一つある。自分がやってきたこと、それなりに人に見せられることを一つ選び、三つの文でそれぞれ書き出してみる――そのアクセスできるリンク(なければ、まずそれをどう作り上げて掛けるかを考えてみる)、変化の前後の本物の数字一つ、当初あなたが「どこまでやれば良いとするか」をどう判断したか。この三つの文が、あなたの作品集の最初の一ページだ。
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