AI時代のプロダクトマネージャー 06|言葉にすれば形になる:明確なアイデアを一言でクリックできるプロダクトに
まず、口で作り上げられた一つのプロダクトを見てほしい。
Mindaugas は Backchannel というものを作ろうとした。彼はエンジニアではなく、コードも書かなかった。Lovable を使って、欲しいものを一言ずつ言葉にしていっただけだ。すると、プラットフォームが画面もデータベースもログインもデプロイもすべて生成してくれて、最後には課金して使う人まで現れた。これは例外ではない。Lovable というこの会社は 2025 年 12 月に 3.3 億ドルのシリーズ B を調達し、評価額は 66 億ドルに達した――投資家が賭けたのはまさに、「普通の人が自然言語でプロダクトを語り、AI がそれを作り上げる」ということが本当に成立した、という一点だ。
doaipm はこれを言出法随と呼ぶ。あなたが欲しいものを言葉にすれば、AI がそれを作ってくれる。スローガンのように聞こえるが、いまやそれは文字どおりの意味だ――一言が、ブラウザでクリックできる一つのプロダクトに変わる。
ただし、言出法随とは一言打ち込んで立ち去ることではない。実際に手を動かしたことのある人なら誰でも知っている。最初の版が一発で当たることはめったにない。それは一つの循環であり、循環の中には手わざがある。以下は、そのまま真似できる四つの動作だ。
一、まず動くものを一つ、一度に全部を言い切らない
いちばん犯しやすい間違いは、最初から長々と全機能を語り切り、それを一気に作り上げてくれることを期待することだ。結果として返ってくるのは、何ともつかない代物で、あなたはどこから直せばいいのかすらわからない。
逆にいこう。まず一言で、最小の、動く版を一つ要求する。「完全な家計簿アプリを作って」と言わず、まず「一つの画面で、収入か支出を一件入力でき、その下に今月の合計が表示される」と言う。まずこの一つを動かし、目で見えてから、その上に伸ばしていく。doaipm が説く高フィデリティ優先とは、まさにこのことだ――いきなり本当にクリックできるものを要求し、ワイヤーフレームから描き始めない。
二、本当に動かして見る、AI の「できました」を信じない
AI は自信たっぷりに「完了しました」と告げてくる。だがあなたは、ブラウザで実際に一度クリックしてみなければならない。その一言を信じてはいけない。
AI は注文リストができたと言う。空のデータを入れてみて、注文が一件もないときどう見えるかを確かめる。ネットワークを切ってみて、リクエストが失敗したときユーザーに何を見せるかを確かめる。
doaipm の高フィデリティ優先が検証するのは、まさにこれらだ――本物のコンテンツ、本物の状態、本物のインタラクションを、ブラウザや端末で一つずつクリックして通していく。AI が「できた」と言うものと、AI が本当に作り上げたものとのあいだには、しばしば空の状態、エラーの状態、そしてあの数個のエッジケースぶんの差がある――つまり第五回で語った、あなたがはっきり言わなかったために AI が代わりに補ってしまうあの箇所だ。
三、一度に一か所だけ直し、それが変わるのを見つめる
最初の版を手にしたら、十個の修正を一気に投げつけてはいけない。修正が多くなると、AI が間違えたとき、どの一手で問題が起きたのかすらわからなくなる。
一度に一つだけ出し、それが変わるのを見つめる。「金額を右寄せに」――一目で合っているか確かめる――「マイナスは赤字に」――もう一度確かめる。一度に一つ、間違えたらすぐに、さっきのあの一手だとわかるし、巻き戻すのも簡単だ。doaipm が「作る」というこの一歩で繰り返し小刻みを強調するのは、まさに一歩ごとに検証でき、巻き戻せるようにするためだ。
四、言葉をはっきりさせてはじめて、「法」はあなたに随う
第五回のあの一言に戻ろう。言出法随の前提は、「言」がはっきりしていることだ。法が随うのはあなたの言だ――言が曖昧なら、随って出てくるのは AI のデフォルトだ。
あなたが「いい感じのログインページを作って」と言えば、AI は自分が「いい感じ」だと思うものを返してくる。あなたが「ログインページ:電話番号と認証コード、メインカラーのボタン、エラー表示は入力欄の下に赤字で」と言えば、返ってくるものは八九分まで当たる。第五回のあの四手を使おう――形容詞を数字に、状態をすべて書き切る、エッジケースを並べ出す――そのうえで口に出せば、法が随う精度は一桁変わる。
今日できることが一つある。ずっと欲しかったのに「これは人に頼まないと」といつも思っていた小さなものを一つ選び、その最小の動く姿を一言で描き出して、AI に第一版を作らせ、それからブラウザで実際に一度クリックしてみる。まず自分の手で、「言葉にしたら、それがそこにあった」とはどんな感覚かを一度通してみてほしい。
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