2026-06-30

AI時代のプロダクトマネージャー 08|本当の課題を見つけるのは、AI には代われない

a16z が、プロダクトマネージャーに向けて一篇の記事を書いている。タイトルを直訳すると『AI 時代に淘汰を免れるためのプロダクトマネージャー 5 原則』だ。そこに、的を射た一文がある――プロダクトマネージャーの仕事はもともと曖昧さを解くことであり、AI はその曖昧さを減らしたわけではなく、ただ道具を入れ替えただけだ。

ここまでの数回をつなげて見てほしい。AI はあなたの判断を助けてくれる(実際には選択肢を出すだけで、決めるのはあなただ)し、要求を形にするのを助けてくれるし、一言をプロダクトに変えてもくれる。だが、一つだけ最初から最後まで手をつけなかったことがある――解くに値する本当の課題を見つけることだ。ユーザーはいったいどこで詰まっているのか、それは本当の課題なのか、やる価値があるのか。これらの答えを AI はあなたに出せない。なぜなら、その答えは AI の訓練データの中にはなく、現実の世界に、具体的な誰か一人の中にあるからだ。

これこそ、a16z が「純粋なプロセス管理者は淘汰され、作り手の姿勢を持つ人にはレバレッジがある」と言った理由でもある。進捗を催促する、目線を合わせる――こういう仕事は AI が一部を肩代わりできる。だが、本当の課題を見つけられる人、思いきって手を動かして検証する人は代われない。この回では、発見フェーズで実際になぞれる四つの動作を語る。

一、AI に要求を考えさせず、現場に行って人が詰まる場所を見る

いちばん手っ取り早い手抜きは、AI を開いて「私のこのプロダクトには何の機能を足すべきか」と聞くことだ。AI は当たり障りのない、それらしいリストを返してくる――どれもよそのプロダクトで見たことのある、ありふれた機能ばかりで、あなたの本当のユーザーから生えてきたものは一つもない。

AI は自分が見たことのあるものの中でしか組み合わせられず、まだ誰も口に出していない痛点は見えない。この部分は、あなた自身が行くしかない。本当のユーザーを一人見つけ、その隣に座り、その人があなたのもの(あるいは今の面倒なやり方)でこの作業をするのを見る。どの一歩で眉をひそめ、止まり、悪態をつくのかを見る。その詰まりどころは、AI には永遠に代わって見えない。

二、「口で言っていること」と「本当に詰まっていること」を見分ける

発見フェーズの最大の落とし穴は、ユーザーが口で言った要求を、そのまま作るべき機能だと思い込むことだ。

古い例がある。ユーザーは「もっと速い馬がほしい」と言うが、本当の課題は「もっと速く目的地に着きたい」だ。ユーザーの言葉には本当の課題が隠れているが、それがそのまま本当の課題と等しいことはめったにない。「Excel に書き出す機能を足せないか」と言うとき、その裏には「毎週このデータを別のシステムに突っ込んでいて、手で複製するのがつらい」があるかもしれない――本当の課題は二つのシステムがつながっていないことで、書き出しは彼が思いつける解法の一つにすぎない。「書き出しを足す」とおりに作っても、作り終えた後も彼は毎週つらい思いをし続ける。

その人の言うことを聞け。だが、その人のやることを見ろ。行動は言葉より正直だ。

三、「面倒なやり方」を探す――それが本当の課題のいちばん硬いシグナルだ

ある課題が本当に解くに値するかどうかは、どう見分けるのか。すでに誰かが面倒なやり方でしのいでいるかどうかを見る。

あることのために、毎週手作業で表を一枚書き出す、ぐちゃぐちゃのチャットグループを作る、メモにあれこれ書き留める、あるいは三つのツールを継ぎ接ぎして大回りする――こうした「面倒なやり方」は、いちばん硬いシグナルだ。この痛みは本物で、余計な手間をかけてでも、という程度に本物だということだ。あなたがやるべきは、たいていその面倒なやり方を置き換えることになる。逆に、ある課題のために誰一人として余計な手間をかけようとしないなら、それはあなたが思うほど痛くないことがほとんどで、AI がいくら速くても、作ったところで誰も使わない。

四、作り手の姿勢で探りに行く、要求がそろうのを待ってから動くな

本当の課題らしきものを見つけたら、調査や文書で止まるな。要求を全部考え尽くしてから着手するのも待つな。a16z の言う作り手の姿勢は、ここに落とし込むととても具体的になる――前の数回で語った言出法随を使って、その日のうちに、最小の、動くものを作り、それを持ってそのユーザーにクリックしてもらいに行く。

「これ、さっき言っていたあの面倒は解決できますか」――クリックできるものを持ってこう聞くほうが、アンケートを持っていくよりずっと正確だ。彼が二度クリックして「ここが違う、本当は……がしたいんだ」と言えば、本当の課題への理解がまた一歩近づく。本当の課題は、作りながら逼ってつかみ取るものであって、文書の中で一度に考え尽くせるものではない。

今日できることが一つある。これから作ろうとしている機能を一つ選び、まず AI を開かずに、本当のユーザー(同僚でもいい)を一人見つけて、前回その作業をどうやったか、今はどんな面倒なやり方でしのいでいるかを聞く。その人の面倒なやり方こそが、あなたが本当の課題を見つける入り口だ。

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